夜の奥多摩橋
2021年6月下旬。緊急事態宣言が一応解除になり、少し遠出をしたい気分になりました。
昔よくやっていたように、インスタグラムで保存していた写真の中から行けそうなところで行きたいところを探して、奥多摩橋がいいなと思いました。
夜の橋がとにかく好きなので、インスタグラムではそういう写真ばかり保存しています。
奥多摩は東京都内なのに自然が豊かでとても心地よい場所です。何度か行ったことがありますが、歩いているだけで気分がよくなります。
奥多摩橋の場所はこちら。
JR青梅線の二俣尾駅から歩いて6分。大きくて写真映えする橋は駅から遠いことも多いんですが、青梅線は多摩川沿いに敷かれているので、奥多摩の橋は比較的駅近です。
今回の奥多摩橋と字面が似ている奥多摩大橋(「大橋」です)も以前行ったことがあって、やはり駅からすぐのところにありました。
二俣尾駅に到着。20時くらいで、すでに辺りは暗いです。
古びたお店。暗い夜道の怖さに、田舎でしか味わうことのできないノスタルジーがプラスされます。
そして見えてきた奥多摩橋。
長くまっすぐ伸びています。
斜張橋や吊橋のように上から橋桁を支える塔がないので、橋の上の景観はいたってシンプルです。
別の角度からも。
蛍光灯の明かりがまぶしくて、羽虫がびっしりからまったクモの巣がたくさんかかっていました。苦手な人のためにその写真は割愛。
これで終わりじゃないのが奥多摩橋です。橋を渡りきってからその下に潜ると、赤いアーチ構造が見えてきます。
緑の雑木林の間に突如姿を現す赤い色。これです。こういうのがいいんです。そして、やっぱり夜に撮りたくなります。昼間の明るい光の中ではなくて、暗闇の中からライトに照らされて浮かび上がる巨大な躯体とこの構造美。
1939年に造られたというこの奥多摩橋。アーチ橋という種類の鉄橋で、土木学会 選奨土木遺産にも選ばれていて、公式ページでも「非常に優美な橋梁」と讃えられています。
都心からは距離がありますが、奥多摩橋は、駅から歩いてアクセスできる素晴らしい橋でした。
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